暮らし


 ケージ 
   
朝日がさんさんと降り注ぐ
東側の窓辺が
鳥たちの居場所です
  なかなか贅沢な暮らしぶり(2006年12月)


ヤッピー(白)とチェリー(桜)

最初は中古住宅

このケージ、メーカーも、いつ買ったのかも、何羽の小鳥たちが暮らしたのかも定かではない。
一人暮らしを始めてから、拾ったり、もらったりしたセキセイインコたちの住まいだった。インコたちがいなくなった後、しばらく空き家であったが、思いがけず、文鳥を飼うことになり、再び日の目を見ることになった。

ヤッピーの先代の白文鳥もこのケージで暮らした。後からもう1羽迎えたときには、これと同じサイズのケージを買い足した。
貧乏アパートに、鳥かご2つ。結構なスペースを占めたが、1日の大半をお留守番して過ごす文鳥たちには、せめてこのくらいはという気持ちであった。

その後、飼い主はちょっと広い部屋に引越しをした。次第に、鳥かごの老朽化が気になり始めるが、まだ捨てるには惜しいと使い続け、オカメインコに立派なステンレスケージを買い与えたときも、“また今度ね”と先送りしてしまった。

そして、ついに買い替えを決意させたのが、この2羽の同居。両方、オスだから同居させる気はなかったのだが、本人たちのたっての希望だった。


新居の住み心地は如何?
念願の新居 
−マルワわかば手乗りステンレス  2005年9月


仲が良くても、やっぱり文鳥、小競り合いはある。お人よしのヤッピーが遠慮して、居心地が悪そうだったので、大きいケージに買い換えることにした。条件は、上段に2本以上止まり木が付けられること、ステンレス製であること。

オカメインコと同じHOEIのインコN465にしようかとも思ったが、どう見ても文鳥には使い勝手が悪そうだ。餌入れの高さといい、金網の横棒の間隔といい、シッポの長い中型インコ仕様なのだ。

そこで、高さがインコN465とほぼ同じのマルワわかばに目をつけた。これは、ステンレスでも通常のスチールケージと重さは変わらない。止まり木は3段だ。
ただ、幅と奥行きは前のケージと同サイズで、本当はもう一回り大きいのがいいなーと思ったが、そうそう都合の良い物はない。もう一つ、気がかりだったのが、出入り口。手前に倒して開けるタイプで、ギロチンの心配は無用だが、臆病なヤッピーにはどうだろうか?とちょっぴり心配であった。


いよいよ、ケージが来た。
文鳥たちに「あなたたちのよ」と言いながら、組み立てるが、興味なさそうにプイッと飛んでいってしまう。オカメインコのサブレが「ヤァ!」と言いながら見物に来る。入ってみたくてしょうがないという顔をしている。

組み立て終わっても、文鳥たちの反応は冷たい。その日は、古いほうのカゴの隣に置いておくだけにした。

上から見た図
ヤッピーは爪が2本ないせいか、
底網に足を引っ掛けてしまうので、
網は使用しません。
翌日、1羽ずつ入れてみた。ヤッピーは寄り付かないので、まずはチェリーを入れた。3段ある止まり木に戸惑ったのか、チェリーは中で硬直していた。
次はヤッピー。意外にも、中に入るとヤッピーは止まり木を登ったり降りたりし、ハシゴとブランコにも乗るではないか。
「な〜んだ、ヤッピーしゃん、本当はこれ欲しかったんでしょう?」

3日目に、ようやくお引越しをした。文鳥たちは、新しいケージが自分たちのだったことを知って大喜びだ。どうやら、ヤッピーは新しい鳥がやって来るのではないかと思っていたようなのだ。“欲しい”と言って、飼い主を困らせまいと我慢していたのだ。

心配したとおり、出入りのときになると、大騒ぎになった。足場の小さい止まり木が怖いのだ。チェリーなぞ、横着して最上段の手前の止まり木から直接出ようとして、必死で距離を測っているが、腰が引けていてちっとも出て来られない。
数日間、足場の止まり木は使用されず、まるで高飛びか幅跳びでもするかのように、“えいやっ!”とばかりに気合を入れて飛び出て来ていた。


お引越し完了。
住み慣れた古屋も気になる?
サブレが羨ましがって、文鳥たちの留守を見計らっては不法侵入をしていたが、サブレが扉の上をスタスタ歩いて一旦小さい止まり木にとまってから中に入っていくのを見て、ようやく文鳥たちも正しい出入りの仕方をマスターした。

一方、それまで、サブレのカゴに不法侵入繰り返してしていたチェリーは、その日以来、ぱったりとやらなくなった。“こっちの方がいい”と思ってくれたようだ。

文鳥たちのお気に入りは、何といっても、最上段の止まり木。カゴの手前側の高い位置にあり、カゴの中にいるときも、飼い主の動きを追いやすいのだ。それまでは、隣のサブレから見下ろされていたが、一気に形勢逆転だ。

試しに、アウターバスを設置してみたが、とうとう使ってもらえなかった。ヤッピーは、カゴの中では水浴びをしない主義らしかった。夜間、地震があったときに暗闇の中で驚いたチェリーがパニックを起こしたのか、アウターバスの中に落っこちて出られなくなり、飼い主の帰宅まで、お水に浸かっているという事件があった。それ以来、留守中は危険だということで使用していない。



ヤッピーと一緒に新居の点検

別居

2006年12月、チェリーがダイエットをすることになった。別居が必要だったが、どうしたものか。古いケージは、もう処分してしまった。買うしかないか・・・と思ったが、違うケージを買っては紛争の元だ。色違いで(チェリーちゃんだからピンク)同じ物にした。

一応、文鳥たちに好きな方を選んでもらったが、1週間ほど小さいケージに仮住まいしていたチェリーが「ボクの新しいお家!」と大喜びして、新しい方に納まった。

ケージの底板

軽くて扱いやすく、レイアウトもしやすい…といいことずくめのマルワのケージだが、不満は底板。
強度的にちょっと不安なのと、溝がある。

強度の方は、手荒に扱わないよう注意するしかないが、溝は埋めてしまった。
日曜大工の知識もないし、どんなものが適切なのか分からなかったが、たまたま手元にあった「おゆまる」(熱可塑性樹脂粘土)を使用してみた。
色もきれいだし、2年経過した時点で不都合は起きていないので、正解だったよう。

ただ、ウチの文鳥たちはケージ内では水浴びをしないし、底板の丸洗いはたまにしかしないので、毎日水洗される場合はどうなのか、ちょっと不明…。





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